ごあいさつ

ごあいさつ

社会文化科学教育部 教育部長 隈元 貞広社会文化科学教育部
教育部長 隈元 貞広

 地域、社会、世界がますます複雑化し、グローバルな通信技術が加速度的に進歩していく現代、複雑な相互関係また多様性の中での共生の在り方がこれまで以上に問われています。最近Society5.0という用語をよく耳にすると思います。それは、デジタル技術が進歩・発達した先にある社会のイメージ、つまり、技術的な進歩・発達が行きついた先には、それが人やその生活とどう融合していくのか、人の生活の豊かさとどう結びついていくのかという問題を提起し、AI化が進んで行く近未来的な社会における人の在り方、生活の在り方、そして人間関係の在り方を提示するものです。そして、これから現出するそのような社会においては、人文社会的な視点、発想、思考が逆にいっそう重要になるということです。
 熊本大学においてそのような領域の教育・研究を行う場として本教育部があり、そのための最適な体制を整えるべく、これまで継続的に組織改編を行ってきました。近いところでは、2017年に、教員組織として大学院人文社会科学研究部が設置され、それに伴って、2019年度から、これまでの大学院社会文化科学研究科は大学院社会文化科学教育部へと改称され、研究部所属全教員及び教授システム学系教員が本教育部の教育に携わる体制となりました。同年度、博士前期課程の一部の専攻とコースの整備もなされ、また、2020年度から卓越大学院プログラム(「アジアユーラシア・グローバルリーダー養成のための臨床人文学教育プログラム」)がスタートし、さらに2021年度に向けて「熊本大学・マサチューセッツ州立大学ボストン校紛争解決学国際連携専攻」の設置を目指しており、今後さらに高まる様々な社会的要求に応えるべく、組織の充実を図っています。
 本教育部で専門的に学んだこと、また取り組んだ研究が重要で貴重なことは言うまでもありませんが、それらを通して知った苦しみや楽しさ、その過程で得た先生や友人とのつながりもまた、かけがえのない、貴重なもので、それは一生の宝となるものです。皆さんがそれぞれに本教育部で得たものを、頭に、また心に刻み、社会の中で誇りを持って歩んで行くこと、そして、それぞれのやり方で国内外の地域や社会に貢献することを心から願っています。